⑤ クロージングイベント

  ―《ソクラテス》上映会とアフタートーク ― 終了

 

2016年7月14日(木)18:30開始(18:00開場)

会場:早稲田大学小野記念講堂

コーディネーター:舘亜里沙

ゲスト・トーク:ミハル・グローバー=フリードランダー

トーク:荻野静男(早稲田大学)

    笠原真理子(東京大学)

通訳:奥野早貴(早稲田大学) 

 

〈クロージングイベント 概要〉

7月10日に上演された《ソクラテス》の上演映像を鑑賞した上で、参加者とのディスカッションを行う。ディスカッションに先立って、演出家ミハル・グローバー=フリードランダー氏、オペラ/音楽劇研究所長の荻野静男氏、当プロジェクトのアシスタントを務める笠原真理子氏が、今回の上演やオペラ演出について語る。フリードランダー氏の演出に対するコメント、オペラ/音楽劇における演出の可能性、《ソクラテス》を含む近現代の劇音楽の魅力など、フロアからの積極的な声を期待する。

 

〈登壇者プロフィール〉 

ミハル・グローバー=フリードランダー

イスラエル・テルアビブ大学ブーフマン=メータ音楽学部准教授、音楽学者。著書に次のものがある。『声の亡霊―オペラにとっての映画の魅力』プリンストン大学出版局(プリンストン)2005年、『オペラの来世』ゾーン・ブックス(ニューヨーク)2011年。論文その他:エリ・フリードランダーとの共著『ステージ・セッティング、ヴォイス・セッティング』「クィ・パㇽル」第21 / 1巻、2012年、アーティクル『声』「オックスフォード・ハンドブック・オブ・オペラ」オックスフォード大学出版局2014年、『少年殺しの変形―ヴァイルとブレヒトの「イェス・セイヤー」』、ザビーネ・リヒテンシュタイン編「オペラの従順な娘」ロドピィ出版2014年。現在オペラの声の演出に関する著書を完成しつつある。

 

○訪問研究者としての世界各地の大学における滞在:アメリカ(プリンストン)・プリンストン大学高等研究所、アメリカ(ニューヨーク)・コーネル大学批評理論学部、イスラエル(イェルサレム)・ヘブライ大学高等研究所、日本(東京)・早稲田大学高等研究所及びオペラ/音楽劇研究所(2016年)

○主要研究領域:声、死、19世紀・20世紀オペラ、オペラと映画、オペラ演出

○イスラエルにおいてオペラ・グループ「タ・オペラ・ズータ」のオペラ演出家・芸術監督をつとめ、これまでイタリア・ドイツ・イスラエルにおいてオペラ演出を行う。日本(東京)でサティの《ソクラテス》を上演(2016年)。

 

▽荻野静男

専門は芸術学。現在の主たる研究テーマはオペラ映画である。2014年度よりこのテーマに関する研究のため科学研究費挑戦的萌芽研究の助成を受ける。2014年4月~7月ドイツ・ベルリン自由大学演劇学部客員研究員、同年8月~2015年3月アメリカ・イェール大学音楽学部客員研究員。早稲田大学政治経済学術院教授。 

 

▽舘亜里沙

東京藝術大学楽理科卒業、同大学大学院にて音楽学博士号取得。2009年安宅賞受賞。2008年よりオペラを中心に演出を手掛け、2010年よりP.コンヴィチュニー氏のオペラ・アカデミーに参加し、研鑽を積む。主なオペラ/音楽劇の演出作品に《ペール・ギュント》《ヘンゼルとグレーテル》《トリスタンとイゾルデ》《蝶々夫人》など。創作コンペティションVol. 5最終上演審査にて、三島由紀夫『葵上』を発表。

公式HP: http://arisa-tachi-411.jimdo.com/ 

 

▽笠原真理子

2014年東京大学文学部美学藝術学卒。同年 同大学院文化資源学研究専攻学し、コンビチュニー・オペラ・アカデミーに参加。その後、オペラ・音楽劇の舞台で演出者および演出助手を務めつつ 、修士論文『マノンの表象~オペラ演出の視点から~』を執筆。本年進学した博士後期課程では、「オペラにおける宗教的要素の演出」をテーマとした研究を行っている。

 

[参加者]22名