① ゲスト・レクチャー『オペラの声を演出する』 終了

 

2016年6月20日(月)18:30開始 ※18:00開場

会場:早稲田大学小野記念講堂

聴講無料

講師:ミハル・グローバー=フリードランダー

通訳:奥野早貴(早稲田大学)

 

〈概要〉

 本レクチャーでは、演出家として精力的な活動をする傍ら音楽学者としても多大な業績を持つ、ミハル・グローバー=フリードランダー氏を講師として招く。フリードランダー氏の研究の主眼は「歌う声」およびそれを扱うオペラ演出の特殊性にある。7月10日に上演を控える《ソクラテス》においても、20-21世紀オペラ(ないし劇音楽)での声の扱いについて、同氏のテーゼを窺うことが出来るだろう。

 レクチャーは、イスラエルから来日したオペラ団体「タ・オペラ・ズータ」によるデモンストレーションを交えて行われる予定。オペラの「声」をめぐる理論と実践、研究と上演が、フリードランダー氏の手でどのように結ばれるのか、期待のかかるところである。

 

〈講師プロフィール〉

イスラエル・テルアビブ大学ブーフマン=メータ音楽学部准教授、音楽学者。著書に次のものがある。『声の亡霊―オペラにとっての映画の魅力』プリンストン大学出版局(プリンストン)2005年、『オペラの来世』ゾーン・ブックス(ニューヨーク)2011年。論文その他:エリ・フリードランダーとの共著『ステージ・セッティング、ヴォイス・セッティング』「クィ・パㇽル」第21 / 1巻、2012年、アーティクル『声』「オックスフォード・ハンドブック・オブ・オペラ」オックスフォード大学出版局2014年、『少年殺しの変形―ヴァイルとブレヒトの「イェス・セイヤー」』、ザビーネ・リヒテンシュタイン編「オペラの従順な娘」ロドピィ出版2014年。現在オペラの声の演出に関する著書を完成しつつある。

 

○訪問研究者としての世界各地の大学における滞在:アメリカ(プリンストン)・プリンストン大学高等研究所、アメリカ(ニューヨーク)・コーネル大学批評理論学部、イスラエル(イェルサレム)・ヘブライ大学高等研究所、日本(東京)・早稲田大学高等研究所及びオペラ/音楽劇研究所(2016年)

 

○主要研究領域:声、死、19世紀・20世紀オペラ、オペラと映画、オペラ演出

 

 

○イスラエルにおいてオペラ・グループ「タ・オペラ・ズータ」のオペラ演出家・芸術監督をつとめ、これまでイタリア・ドイツ・イスラエルにおいてオペラ演出を行う。日本(東京)でサティの《ソクラテス》を上演(2016年)。

 

[参加者]26名